最近、熊本で建てられている新築住宅のほとんどがサイディング壁ではないかと 思えるほど急速に普及しています。 このサイディング壁は、地震に強いのですが、熊本地震により私どものお客さまの家にも色々な不具合が見られました。 一見どうもなかったように見えても不具 合が発生しているかもしれません。 ちょっと外壁を見回して不具合がないか チェックしましょう。
サイディング壁って?
簡単に言いますと工場で作られている ボードで、大きく分けると、金属系と窯 業系があります。 熊本では、ほとんどが窯業系ですが、種 類は非常に多く、代表的な物として石綿 スレート系、炭酸マグネシューム系があ りますが、その種類は、3千種類以上あ ると言われています。
眺めて点検
住まいを長持ちさせるためには、建物 に不具合がないかよくチェックし、適切 な手入れを行う必要があります。 しかし、専門家ではないのですから、な かなか難しいものですよね。 そこで、家の周りを回りちょっと眺める だけで出来る基本的なサイディング壁の 不具合チェック方法をご紹介します。
シーリングのはずれ
サイディング壁で最も注意しなけれ ばならないのは、シーリングの切れや、 外れです。 シーリングが外れても内部に防水シー ト等の二次防水層がありますからすぐ 水漏れする訳ではありませんが、水密 性を保てなくなりサイディング自体の 反りや、内部木材の腐れ等が発生する 恐れがあります。
ひび割れ
サイディング壁自体は、あまりひび割 れを起こさないのですが、窓周りの開 口部分など、サイディングを切り抜い た部分に出やすく、特に熊本地震により割 れたのが多く見受けられます。 写真で見られるように窓の角は、雨水 の流れ道になりますので水漏れの原因 になります。すぐ補修しましょう。
反り・変形
反り・変形の原因には、釘止め不良・ 接合金物の不具合・胴縁の変形や、地震 により建物自体が大きな揺れや振動を受けた事によるものなどがあります。 発生場所によっては、すぐ補修しないと 水漏れに繋がる場合もありますので、専 門業者に見てもらいましょう サイディングの継ぎ目
サイディングの継ぎ目
地震によりサイディング板の継ぎ目の塗料の剥がれも多く見受けられました。 これにより雨漏れする心配はありません が早めに補修しましょう。
メンテナンス
サイディング板は吸水性があり、特に目地外れ部分やひび割れ部分は、良く水 を吸いますので早めの対策が必要です。 そしてそのメンテナンス方法は、専門的 な知識が必要ですから、信頼が置ける私たち専門業者に見てもらいましょう。