さて今回のテーマは、本格的な長雨シーズン前の雨漏り対策についてです。 すでに 室内に雨漏りしている場合はもちろん、まだ雨漏りはしていなくても、たまたま室内 に落ちていないのかもしれません。又、最近はサイディング外壁が増えていることに ともなって、住宅瑕疵保険会社の「住宅あんしん保証」の新築向けの瑕疵保険で保険事故の約90%が雨漏り事故としています。そこで今回は、自分で出来る 雨漏りチェックについて書きます。
雨漏りの原因
①建物の構造上問題・・・新築時の雨仕舞いの悪さ・施工不良など
②建物の老朽化・・・・・屋根材及び屋根下地防水材などの耐用年数経過によるもの 。壁のひび割れ・サイディングなどのコーキングの剥離など
③人為的なもの・・・・・屋根に上がって工事の際の瓦の踏み割り・アンテナ線などの雨づたい・ボールや洗濯物などの詰まりなど
④自然災害・・・・・・・台風などによる瓦の浮き・ずれ・割れなど
室内でのチェック
⑴室内を見回して、壁・天井・柱などに雨漏りした後がないか見て回る又、特定の場所にだけカビが生えていないか、クロスが継ぎ目から剥がれなどが大きくなってきていないかチェックする。
⑵雨が降っているとき天井の上にに雨が落ちているような音がしないか(室内には、落ちていなくても壁の間・柱を伝っている場合もあるので)気を付けて聞いてみる
⑶窓枠など特にネジの部分などから雨漏りしてないかチェックする。
屋外でのチェック
⑴少し離れたところから屋根を眺めてみて、瓦又はコロニアルなどが浮いたり、ずれたりして見えるところがないかチェックする。
⑵家の軒下の部分が、剥がれたり、シミがでてないか (この部分に上記の様な症状がある場合、瓦の割れずれなど何らかの問題がある場合が多い)チェックする。
⑶ベランダの排水回りが、下から見てみて黒くなったりシミがでたりしてないかチェックする。
⑷外壁にひびが入ってないか又、サイディング壁の場合はコーキングがはずれてないか、ボードの継ぎ目がもりあがっていないか特に、サッシの雨切り部分そばのひび割れ・コーキングのはずれは、重点的にチェックする。
⑸壁を少し叩いてみて浮いているような音がしないか(特に西側)チェックする。
雨漏りは非常に原因発見が難しいものです。水は、高いところから低いところへ、い ろいろな物を伝わって流れます。今、雨漏りしている場所の真上とは限りません。 出来るだけ雨漏りしている時に私ども専門家に見てもらいましょう。それが出来ないときに は、雨漏りしているときの状況、雨が降ってすぐ漏りだしたのか、西風の時とか風向 き及び雨の強さはどのくらいだったか又、雨が上がってどのくらいで止まったかなど 状況を詳しく教えていただけると、雨漏り調査を行う時、早期原因発見に非常に役立 ちます。
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