前回はモルタル壁の構造でしたが今回は、そのモルタル壁の劣化の仕方についてです。
モルタル壁の劣化の仕方
モルタル壁の劣化の仕方も基材の劣化と塗装の劣化の2種類に分けられますのでそれぞれの劣化についてご説明します。
モルタル壁基材の劣化
モルタル壁基材の劣化は、モルタル壁そのものに起因した劣化現象です。
①欠損・・・・モルタル壁の一部が欠けている状態
②ひび割れ・・モルタルに我が生じている状態で、クラックまたは亀裂とも言います。
③浮き・・・・モルタルと下地の間または、モルタル層の内部に隙間が生じた状態
④さび・・・・ラス金網やステープル金属が腐食してさびが出た状態
モルタル壁仕上げ塗料の劣化
モルタル壁仕上げ塗料の劣化は、モルタル壁の保護装飾を目的に塗装されている仕上げ塗料材そのものの、経過年数などによル劣化です。
①汚れ・・・・大気汚染物質や手垢、カビ・藻などの繁殖している状態
②光沢度低下・つや有り塗料材の光沢が低下した状態
③割れ・・・・塗膜に裂け目ができる現象。モルタルのひび割れに起因するものとは分けられる。
④ふくれ・・・・塗膜が、空気や水分などを含んで塗膜の内部が盛り上がる現象
⑤変退色・・・・塗装表面の色が変色又は、退色した状態
⑥チョーキング・塗膜表面が劣化し、触るとチョークの粉みたいなものが手につく状態。白亜化とも言います。
⑦はがれ・・・・塗膜が付着力を失いモルタルから剥がれた状態。
⑧藻・カビ・・・北側の壁面や、湿気が多い壁面に藻やカビが繁殖した状態
次回は以上のように基材の劣化や塗料の劣化に対してどのような下地処理が必要かについてです。