今回の塗装の検証は、当社と長年お付き合いさせてもらっている琴平町のT様邸です。
2018年(平成30年)12月に3回目の外壁塗装をさせていただきました。
最初の外壁塗装は、1995年(平成7年)11月です。
2回目の外壁塗装は、2007年(平成19年)12月です。
写真は、2回目の外壁塗装をする前になります。
ちょうど12年が経過していますが、全体的に見て外壁塗装面は汚れも少なくわりと良い状態に保たれていました。
しかし足場を掛けてよく見ると、
① 2階のベランダ部分の取り付けが悪く丸で囲った部分にサイディング板劣
化が若干見受けられました。
② 写真ではわかりずらいのですが、シーリング材の劣化が見受けられました。
シーリング材のブリード(成分による汚れ)は、見受けられませんでした。
③ 破風板は、見た目には綺麗でしたが一部劣化が見受けられました。
全体的に見てみると、隣の住宅の間の壁面に若干カビの発生が見受けられ、
西面の破風板が写真のように劣化していました。
1回目の外壁塗装に使った材料は、A社の1液型シリコン系塗料です。
2回目の塗装の際は、1回目の塗装の反省も含め①のベラン
ダ下の補修を行い②のシーリング材も全面B社ノンブリード
型サイディングシーラントで打ち替えました。
③の破風板は、ここまで劣化した木材(当時多く使われたラ
ワン材と思われる)は塗装ではこれ以上の劣化を防げないと
判断しましたので写真のように全面サイディング板貼り付け
を行いました。
外壁塗装は、前回のA社材料よりさらに防藻防かび性能と
低汚染製が期待できるB社つや消しシリコン系で塗装しま
した。
3回目の外壁塗装は、2018年(平成30年)12月です。
写真は、3回目の外壁塗装前の写真です。11年経過しています。
全体的に汚れも少なく良い状態が保たれていました。
熊本地震による傷みが見受けられる程度で,塗料の劣化もほとんど見受けられず地震が無ければもう少し外壁の再塗装も伸ばせたと思われました。
① 地震によりサイディング板の継ぎ目に塗膜の割れが見受けられました。
② 地震によりサイディング板の割れが見受けられました。
③ 地震により外れてはいませんでしたが、シーリングにひびが見受けられ
ました。
破風板は、前回サイディング板で張り替えていましたので状態良く保たれていました。
ベランダ下も問題なく、隣との間の壁面にもカビの発生は見受けられず、前回外壁塗装
したB社のつや消しシリコン系塗料は、非常によい材料だといいうことが分かりました
①のサイディング板継ぎ目の塗膜の割れは、写真のように新築時の塗装面から剥がれていましたので、浮き上がった塗膜を綺麗にはぎ取り浸透性シーラー処理し、補修吹きを行った後塗装しました。
②のサイディングの割れは、貫通割れを起こしていましたので、D社の特殊ウレタンパテで処理しました。
③のシーリングは、外れてはいないのですが、地震でかなり無理していると思われましたので、全面的に撤去しD社の超耐久型シーラントで打ち替えました。
外壁塗装は、T様も大満足の前回使用したB社つや消しシリコン系塗料の改良型で塗装しました。
T様も次は、立て替えかなとおっしゃっていましたが、この塗装が長持ちし、家がしっかりしているなら4回目も考えてみるとの事でした。非常に楽しみです。